インプラントは入れて終わりではありません
インプラント治療が成功すると、まるで自分の健康な歯がよみがえったような感覚を得ることができます。これはインプラント治療の大きな魅力の一つですが、一方で注意しなくてはならないこともあります。天然歯のような感覚のため、ついお手入れを怠ってしまう患者様がいらっしゃるからです。すると、「インプラント周囲炎」という病気が起こることがあり、場合によってはせっかく入れたインプラント(人工歯根)が、抜け落ちてしまう可能性もあります。インプラント治療を行ったあとは、メンテナンスが欠かせないことを忘れないでください。
こちらでは、千葉市・稲毛駅徒歩1分の歯医者「千葉総合歯科稲毛インプラントセンター」がインプラント治療後のメンテナンスについてお伝えします。
せっかくの治療が台無し!?「インプラント周囲炎」にご注意ください
インプラント周囲炎は、歯周病に良く似た病気です。インプラントの周囲で起こる、歯周病だと考えていただけるとわかりやすいでしょう。人工物であるインプラントが天然歯のように虫歯になることはありませんが、周囲の歯ぐきは人工物ではないため、ケアを怠ると歯周病と同じような症状が出る場合があります。主に原因となるのはブラッシング不足で、インプラントと歯ぐきの間にプラークが溜まると、周囲の骨がだんだん溶かされてしまいます。
インプラント周囲炎のおそろしいところは、歯周病と同じように初期段階では自覚症状がほとんどないという点です。また、インプラントには神経が通っていませんので、異変に気づきにくいという面もあります。「歯がグラつく」「膿や口臭がある」といった症状で自覚するころには、インプラントが抜け落ちてしまう可能性もあるのです。
メンテナンスを受ける目安
インプラント治療終了後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などの口腔トラブルを招く原因となることはお伝えしましたが、このほかにインプラントの寿命も左右されます。ブラッシングなどのセルフメンテナンスはもちろん大切ですが、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることも欠かせません。レントゲンで骨に異常がないかどうかをチェックしたり、歯ぐきの健康状態を調べたり、咬み合わせをチェックしたりと、歯科医院でしかできない検査やメンテナンスがあります。こういったプロのメンテナンスによって、口腔内のトラブルを未然に防ぐことができます。
せっかくインプラント治療が終わったのに、まだ歯科医院に通うなんて、面倒だと感じられるかもしれません。しかし、定期的なメンテナンスが必要なのは、何もインプラント治療だけではありません。当医院では、2ヶ月に1回のメンテナンスを患者様におすすめしておりますが、これは、インプラント治療後の患者様だけではなく、ほかの治療で来られた患者様も同様です。口腔内のトラブルを防ぐために、そして何かトラブルが起きたとしても早期発見・早期治療ができるように。ぜひ、定期メンテナンスの習慣を身につけていただきたいと思います。