難症例について

Please consult us regarding difficult cases such as those with insufficient jaw bone.顎の骨が少ないなど、難症例もご相談ください

歯周病で歯を失うなどした場合は、患部の顎の骨が吸収され少なくなっているケースがあります。インプラント体を埋め込むには一定量の顎骨が必要となるので、骨を再生する治療や他の骨を移植する治療を行なう場合があります。こうした症例についても対応させていただきますので、ご相談ください。

自分の血液で骨を再生させる(CGF)

患者さまの血液を使って骨を再生させる治療を、CGF(Concentrated Growth Factor)といいます。遠心分離機にかけた血液から生成された骨再生誘導物質(フィブリンゲル)を使用します。完全に患者さまご自身の血液から生成するのでアレルギーや拒絶反応がなく、安全性が高い再生療法です。
当院は厚生労働省より認可を受け「再生医療等安全性確保法」に基づいた治療を行なっています。再生医療等安全性確保法については以下をご覧ください。

・再生医療の提供計画を、リスクに応じて厚生労働大臣に提出しなければならない
・治療用の細胞加工物を製造する場合、厚生労働大臣へ届け出なければならない
・治療に必要な細胞加工を外部に委託することができ、迅速な治療が可能となる
当院ではこのような条件を満たしたうえで再生治療を実施しています。

bone graft method骨を移植する(ボーングラフト法)

顎骨の量が少なくインプラント体を埋め込めない際に検討します。ボーングラフト法(ブロック骨移植)は、ご自身の骨から患部に必要最小限のブロックを切り出す治療です。自家骨を移植するため拒否反応を起こす危険性がなく、再生率が非常に高いと考えられます。

ソケットプリザベーション(歯槽骨温存処置)

抜歯すると、その部分に穴があいた状態になります。穴は自然にふさがりますが、その過程で骨吸収が起こり骨が減少してしまいます。それを防止するために抜歯の時点で穴に骨補填材を入れ、骨を再生させる方法です。 抜歯後の穴に骨補填材を入れてコラーゲン製の膜で覆い、歯肉を縫合します。十分な治癒期間を設けることで、インプラントを埋入できます。

リッジオーギュメンテーション(歯槽骨造成術)

歯を失った部分では、時間の経過とともに骨吸収が起こり、それにともなって歯肉も退縮してしまいます。そのような歯や歯肉に厚みや高さをもたせ、元の状態に回復させる方法です。 人工骨や骨補填材などによる骨の増量や、口内の別部位にある角化歯肉(表層が硬く動かない歯肉)の切除による、歯肉の移植などを行ないます。移植した骨や歯肉は、数ヵ月後にはしっかりと定着します。

サイナスグラフト

サイナス(上顎洞/副鼻腔)は、鼻の横・目の下にある空洞です。歯を失うと骨吸収により骨量が減り、埋め込んだインプラントの脱落、サイナスへの突出が起きてしまいます。それを防ぐため、サイナスに骨補填材を入れて骨量を増やす手術です。 骨補填材を、サイナスの横から入れる方法を「サイナスリフト」、サイナスの下から入れる方法を「ソケットリフト」といいます。
骨吸収により骨量が5mm以下しか残っていない場合、サイナスに骨補填材を入れて骨量を増やす手術です。上顎の歯肉の横を切開し、サイナスを覆う膜を剥がして押し上げ、そこに骨補填材などを入れます。約4〜6ヵ月間の治癒期間を設けることで新しい骨が作られ、インプラントを埋入できます。